マウントデリシャスの日記です。


by mtdelicious
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<   2008年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧

マキさんとはスプリットというアルバムで2曲プロデュースをやらせてもらったり,ライヴにゲストで呼んでもらったしてた頃以来だから、10年ぶりぐらいかもしれない。

その昔,35歳ぐらいまで俺はいっさい敬語を使わなかった。
人はみんな平等で、敬語というのは本当に尊敬している人間に対して使うべきで、そう思わないのに敬語を使うというのは嘘つきだと思っていたからだ。

なのでソニーやシンコーミュージックの社長に会っても敬語は使わなかった。
今は人はそれぞれみんな自分に出来ない事ができると思うようになったので、バンバン使っているが。
なので当時本当に敬語が思わず出てきたのはたった一人しかいない。
マキさんだ。

マキさんが「時には母のないこのように」でテレビに出ていた頃俺はまだ小学校の3年ぐらい。
当時はGSもあったし、とても華やかな時代の中で、テレビに出てもライトの後ろで暗い歌を歌っていた。何故この人はこんなに暗いのだろうという戸惑いの記憶しかないがとても印象的だった。 
今、その頃の写真を見るととても美しいエキゾチックな少女だ。

寺山修司が作詞したデビュー曲はその年のベストセラーになり,反逆児だったマキさんは紅白に下駄とTシャツで出たという。

その後、マキさんの存在を知ったのは、高校に入った頃で,カルメンマキ&オズというロックバンドのシンガーとしてだった。
その音楽は驚きだった。
ジャニスが好きだと言っても、全くジャニス的でないその音楽は、ゆったりとして,重暗く、美しく、パワフルな日本人しか出来ないロックであり、そしてすべてを突き抜けるマキさんのシャウトにノックアウトされたのだった。日本で唯一本当にロックが歌えるシンガーだった。
カーリーヘアでノーブラのマキさんは本当にかっこ良く、とことん後ろ向きでポジティヴな歌詞は「あなたも自分に目覚めなさい」という強いメッセージだった。

今でもたまにマキさんのCDを聴くとドキッとする。
似ているわけじゃないのに、まるで母親の声ように感じるのだ。

日本のロックのHolly mother カルメンマキ!
永遠なれ!

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デビューの頃のマキさん
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by mtdelicious | 2008-11-27 01:22 | shake

田舎の冬は忙しい。

今朝はマイナス6度。道も車もすべて凍り付いて朝日にキラキラ輝いていた。
まだ11月だというのに、地球温暖化はどうしたんだと思う。

しかし、友達の助言もあって、薪ストーブともだいぶ仲良くなりつつあるので、寒くなるのも楽しみではある。
雪が降る前に薪もたくさん作らなければ。
それに車のタイヤを替えたり,結露や防寒、凍結の対策など、けっこう冬支度も大変だ。
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Wild horses?
この牧場は鞍を付けていないので野生のように見える。
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by mtdelicious | 2008-11-22 01:23 | shake

火遊びマニアの思考

深夜になると火は去りがたく、それまでとは違う存在になってくる。

火は常に変化し、はかなく、美しい、危ないオモチャなのだった。
 
小さくぼうぼうと燃える音、たまに針葉樹のパチパチはじける音が、小さく鳴っている退廃的なモンポウのピアノと交じり合って、時間の止まった世界に入り込む。 

小さな窓を覗き込むと、すぐに暗闇の赤い炎の中に怪しげな世界が見えてきて、子供の頃,童話の中で見ていたような感覚に捕われて幸せな気分になる。

酒を飲み始めて、また大きな薪を入れてしまう。
こんな時間を今後、何千時間、何万時間と過ごしてしまうのか?

それは素晴らしい。 しかし時間の浪費なのか?

当然すぐに良い方に解釈する。
そのせいで、きっと音楽も良くなるに違いない。

だからとことん満喫するべきなのだ。

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楽しく怪しい世界。
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深夜
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薪、ファイヤーセット,焚き付け
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by mtdelicious | 2008-11-18 02:07 | shake

完成!!

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レンガはもっと無軌道に積みたかったけど,実際にどの程度熱くなるかわからないので、隙間を作らないように積んでいたら、わりとまともな感じになってしまった。
ただ積んでるだけなので,そのうちまた何か浮かんだらやってみよう.

知り合いの屋根屋さんに頼んで煙突も付いたし,とりあえず薪ストーブは完成したのだった.
キャンプでもないし,これからずっと家で薪を燃やす事を考えると不思議な気がするけど、ほんの150年ぐらい前までは誰もが普通にやっていたのだ.

自分の中にもそのDNAが残っているのか,火を燃やすと言う行為は何か本能的な、原始とつながったような、いい気分になる。
木の燃える匂いもいいし,煙突から出る煙が家を取り巻いて、冬の景色にマッチしている。

しかし火をつけるのはまだ難しい. 良い感じに燃えそうになっても、最初の大きな薪がなかなか燃えない. 2時間近く苦闘した後、なんとか一度ちゃんと燃えたら、あとは2〜3時間おきに大きな薪をくべれば大丈夫だったので,なれればまあやって行けるだろうと言う気がした.

それでも火が気になってしょうがない.
今日はかなりの時間、火をいじっていた.

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はじめのラフなアイデア
こっちの方が面白かったか。
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初焚き
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by mtdelicious | 2008-11-16 00:35 | shake

静かな秋

紅葉で明るくなった森の中は、風が吹くたびに落ち葉が降り積もって、オズの魔法使いのような世界になっている。

今年は富士山に来て以来,一番紅葉がきれいだ。
夏に台風が来なかっせいらしい。

今の所まだ最低気温は明け方でも2度。
9月の末に西日本のツアーから戻った時に8度だったから、今年はずいぶん長い秋になった。
エネルギッシュだった夏の記憶も遠くなった。

毎日、からっと晴れて、森の中は香ばしい良い匂いがしている。

夕焼けもきれいだ、シカもよく鳴いている。

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いろんな色
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もみじの根っこ
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落ち葉の海
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From the roof top!
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by mtdelicious | 2008-11-07 23:56 | shake

10月27日

親父さんがこの世界から旅立って行った。
肝臓がんで、もっても半年と宣告されてから,1年9ヶ月経っていた。
苦しんだ事を夢を見ていたかのように思わせる、穏やかな最後の顔だった。


ツアー中にその時が来たらどうしたら良いんだろうと思っていたら,最終日の長野が終わった次の日の夜、親父さんの意思により,電話で呼ばれた。

すでにモルヒネでもうろうとした意識の中、一瞬強いまなざしになり「お母さんをよろしく」と言って、その後,約1週間、日に日に衰弱して行き、死ぬとはどういう事なのか、身をもって教えてくれたと言う気がした。

最後の数日間は、長い人生で繰り返されてきたいろんな事が、日々、人生最後の機会になって行った。歩く事,話す事,食べる事,トイレ、寝返り,呼吸。

赤ちゃんの成長を早回しに逆回転したような、そして、意識もあり、ゆったりとした時間の中で、逃げようもなく恐怖に面と向かい,戦い,やがて死を受け入れ、超えて行くという、人生で一番勇気のいる行為なのだった。 

死因の50%を占めると言う、がんは現在では最もポピュラーで自然な死に方だと言える。
今までは最悪だと思っていたけど,今回それは人生において最も大事な事のひとつである死に対して、じっくり向かい合えると言う点で、案外悪い事じゃないんじゃないかと思った。 

自分がなってもおかしくないし,もうどんな死に方でも単に前向きに受け入れれば良いのだと思った。
とにかく、自分の最後の瞬間には、この人生があって良かったと、心の中でバンザイをしたい。


15になった頃、突然現れた親父さんのおかげで、おふくろさんの生活を考える事なく,自由に音楽をやり続ける事が出来た。

感謝しきれない。

ありがとう。 
そしてたくさんごめんなさい。

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川口の空
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by mtdelicious | 2008-11-03 23:33 | shake