マウントデリシャスの日記です。


by mtdelicious
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秋の夜話


今回は、BGMつきです。
本日のBGM
を今すぐクリック!


>(クリックして聴けない場合は、右クリック対象をファイルに保存、で聴く事が出来ます。)

準備はできましたか?



秋って、どうしてこんなに悲しいのかしら。窓から冷たくてキン
モクセイの香りを含んだ空気がはいってくるわね。
東京ゲームショウも終わるわね。冥王星も太陽系惑星の資格を
はく奪されてしまった。今まで仲間だと思っていたのに、急に今更
はねこにするなんて、冥王星の住民が聞いたらどう思うと思う?
地球の人って言うのは、そういうことをやりかねない人間だとゆう事
なのよ結局。今日も悲しいメールが2件きた。
一件は「なんだか心にぽっかりと穴が空いたようだ」という一文で、
もう1つは「一人ベース路上ライブをやってしまおうかと思う、
一曲目は大きなのっぽのふる時計で、つぎは枯葉なんかが丁度よい
だろう」というものよ。彼はメタルプレイヤーなのにね。秋の悲しみに、
みんながうちひしがれている。それというのもこうなのよ。秋は、
みんなが何かの終りを思い出すと思わないこと?昔経験したたく
さんの夏の終りの出来事を、このキンモクセイのにおいに乗せて、
一斉に思い出す訳よ。夏と一緒に終わってしまった、色んな出来事の
数々をね。夏の終りは、大掛かりなショウが多いでしょ、夏の余韻と共に
涼しくなって客足がいいからね。だからみんな夏の終りにむけて一年間
準備する、そして、秋口には全てが終わって涼やかな喪失感だけが残る
わけなのよ。外は虫の声が高まっているわ。ああ、悲しい。さみしい。
なんて残酷なのかしら秋って。

「しかしよくしゃべるな。」
いもうとの白い目でPCから振返った声で、ハ。と口をつぐんだ。

自分は布団にしっかりとはいって先程から植木に向かって話していた。
枕もとのデスクには、さっきから妹がきてPCでなにやらしていたのだった。

自分はしばらくだまっていた。

……それというのも、最近聞いている管野よう子の音楽もいけないのだと
思うの。それは、切ないアニソンベスト5にも挙げられている曲で、こいぬ
がいなくなったという内容なの、これがいけないっていうのもあるわね。
秋風を一段と感傷的にさせるわ。それにしてもあなた、国際天文学連合に
ついてどう思う?大昔に、化粧品のせんでんで、水、金、地、火・・・という風
にポスターとかにキャッチフレーズとして9惑星の並びを使って広告した
会社があったものよ。だいたい、教科書なんかであんな意味もない、
すいきんちかもくなんたらなんて覚えられるはずないじゃん、だから、
私たちの世代は、あの美しい化粧品の広告によってこれを覚えたものなの。
私はわりと冥王星について・・・。

「へえ。」
突然の妹の相づちに、自分はギクリ。として口をつぐんだ。


「冥海は・・・、軌道が、いれかわることもある・・・・・。」
と自分は妹に恐る恐る言った。
いもうとの目つきはいかにも、「てきとうに思いつくままに口を動かして
いるだけで、きさまは冥王星の進退には、実は大して無興味であろう」、
という意思をありありと映していた。

自分は話をサッときりかえた。そして、誰へともなく、一人会話は次から
次へと取り留めなく口先から話がつながる。いつの間にか、妹がたまに
相づちを打っては、会話はどんどん転がっていく。


しばらくして妹は言った。
「あれは、冥王星が格上げになった、という意味らしいよ、惑星の定義から
外れた、というだけの事みたいだよ。冥王星にとってはラッキーなんだよ。」

冥王星にとってはラッキーだった。
自分は天井をむいて頭の中でこの言葉を反芻した。

なんだか、なけてくるわ。
秋って、どうしてこんなに物悲しいのかしら。私は秋の夜話って、
こういうものなのね。と思うと、いつのまにかぬくぬくと眠ってしまった。
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by mtdelicious | 2006-09-25 23:37 | ラブリーレイナ