マウントデリシャスの日記です。


by mtdelicious
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

10月27日

親父さんがこの世界から旅立って行った。
肝臓がんで、もっても半年と宣告されてから,1年9ヶ月経っていた。
苦しんだ事を夢を見ていたかのように思わせる、穏やかな最後の顔だった。


ツアー中にその時が来たらどうしたら良いんだろうと思っていたら,最終日の長野が終わった次の日の夜、親父さんの意思により,電話で呼ばれた。

すでにモルヒネでもうろうとした意識の中、一瞬強いまなざしになり「お母さんをよろしく」と言って、その後,約1週間、日に日に衰弱して行き、死ぬとはどういう事なのか、身をもって教えてくれたと言う気がした。

最後の数日間は、長い人生で繰り返されてきたいろんな事が、日々、人生最後の機会になって行った。歩く事,話す事,食べる事,トイレ、寝返り,呼吸。

赤ちゃんの成長を早回しに逆回転したような、そして、意識もあり、ゆったりとした時間の中で、逃げようもなく恐怖に面と向かい,戦い,やがて死を受け入れ、超えて行くという、人生で一番勇気のいる行為なのだった。 

死因の50%を占めると言う、がんは現在では最もポピュラーで自然な死に方だと言える。
今までは最悪だと思っていたけど,今回それは人生において最も大事な事のひとつである死に対して、じっくり向かい合えると言う点で、案外悪い事じゃないんじゃないかと思った。 

自分がなってもおかしくないし,もうどんな死に方でも単に前向きに受け入れれば良いのだと思った。
とにかく、自分の最後の瞬間には、この人生があって良かったと、心の中でバンザイをしたい。


15になった頃、突然現れた親父さんのおかげで、おふくろさんの生活を考える事なく,自由に音楽をやり続ける事が出来た。

感謝しきれない。

ありがとう。 
そしてたくさんごめんなさい。

c0082573_2355680.jpg

川口の空
c0082573_2363974.jpg

[PR]
by mtdelicious | 2008-11-03 23:33 | shake